ポップスPOP音楽CD

ここから始まる
邦題『放射能』。クラフトワークの他のバンドと全く異なるコンセプトがはっきり現れた最初の作品。全てはここから始まったと僕は思う。

ミニマム・ミュージックの要素。
テクノと呼ばれる要素。
ボイスと呼ばれる要素。

全ての萌芽がここにある。
つい口ずさむ歌詞
今を去ること２０年ほど前、高校生だった私はこのアルバムをＬＰ（やはりこのときも輸入盤）で購入。レコードプレイヤーにかけると、ボツッ、ボツッ。傷モノか？と思いきや、これがガイガーカウンターという曲でした。こういう曲もあるんだなと、感心しました。

　テクノ、テクノと日本でももてはやされる前の時期のアルバムですので、派手さもなくしみじみ聞ける１枚です。レコードもまだ現役なんですが、このたびＣＤを買いました。
　おすすめの曲は、ついつい歌詞を口ずさんでしまう、Radioactivity、それからアルバム最後の曲 Ohm Sweet Ohmは名曲ですね。

80’sエレクト・ファンの隠れ名盤だ！
Ultravoxがニューロマンティックを完全に脱却したアルバムです。 掲載されている画像はグレーに黒い斑点のジャケットですが、実際はダークグレーに黒の斑点になっていて、実にシックなので仕上がりです。アルバム自体もそうですが、もっと評価されていいアルバムと思います。 80'sROCKファンの間でも評価がイマイチなのでとても残念です。 「Dancing With Tears in My Eyes」はUltravox最高位チャートの曲ですが、ミッジ・ユーロがめずらしくシャウトしているだけのスタンダードナンバーです。このアルバムの中では荘厳な「Lament」がいい仕上がり。個人的には「Man of Two Worlds」「Heart of the Country」が好きです。ファーストシングル（だったかな）「One Small Day」もいいですよ。 全体的にクリアで洗練された曲がちりばめられたアルバムで秀逸です。 が、かつてのUltravoxサウンドが好きな人には大衆に迎合したと言われるかもしれませんね。ただし80'sエレクトサウンドが好きな人には愛聴版になること受け合いです。
White China
デジタル・ビートにが気持ちよい名曲（１）にはじまり、パワフルな（２）へとつらなるミッジ・ユーロ参加３作目にして、ウォーレン・カン参加最後の作品。（３）から（８）までは悲壮感すら感じられる哀愁がただよっています...。（７）ではフレットレス・ベースが使用され、オリエンタルな響きも感じられるアルバム。ウルトラヴォックスのアルバム中、もっとも哀愁にみちた、ドラマティックなアルバムだとおもいます...。もっと評価されてよい名盤だとおもいます。
デジタルビートは不協和音の始まり
この作品は今までのULTRAVOXと志向が変わり悲壮感を漂わせています。
（だからこそタイトルもLament）
特に「Dancing with…」はデジタルビートを駆使してとてもテンポの良いメロディーを奏でてくれています。
Midge Ureの美声に心地よくエコーがかかり悲しみを表現しています。
以前よりドラムマシンが前面に出ていて時代の流れを感じさせます、

ニュウロンティックが下火になりエレクトリックポップが台頭してきました。
後にlove’s …を4人のクレジットで発売しますがこれはおまけ、
ドラムで声の低音が魅力のWarren Carneが脱退？解雇？
理由はMidge Ureが生ドラムを聴きたいとのことだそうです。
3人組みになりU-VOXを発売するが、セールス・評価共にいまいちどころか…
事実上第2期ULTRAVOXの最後の作品です。

これらの相互関係が複雑に作用し時代の流れと現実に直面するとLament、
悲しみだけが残る1枚です。
「Dancing with ・・・ 」サビの部分でMidgeUreが声を張り上げて歌っているのがとても悲しく聞こえます。
節目を感じさせる
シングルでヒットした「Dancing with tears in my eyes」やタイトルトラックの「Lament」など、いささかダークなトーンの曲が多くを占める。Japanの「ブリキの太鼓」を意識したような複雑なドラムが印象的。相変わらずドラマティックな演出が目を引く。ラストの「A friend I call disere」など、このバンドにしてはハードなギターの曲もあり、なかなか聴き応えのある内容。